初心者のための住宅ローンの基礎知識をご案内。今回は「ボーナス返済は元金の3割に抑えるのが無難」です。
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ボーナス返済にはどういう決まりがあるのでしょうか。
ほとんどの銀行では、元金のうち半分までをボーナス返済に回せることになっています。住宅金融支援機構と民間提携のフラット35では元金の40%までとしていますが、やはり50%までとするところが主流のようです。
ですから3,000万円の借入額であれば、1,500万円を毎月分に、1,500万円をボーナス分にすることができます。金利3%、35年の元利均等返済の場合には、毎月返済額は5万7,727円で、ボーナス払い分が34万7,580円になりま
す。ボーナス払いのある月にはボーナス払い分が毎月分に加算されますから、合計40万5,307円の支払いになる仕組みです。これではやはり、ボーナス時の負担が大きすぎるように思います。
本来ならボーナス返済はせずに、何とか毎月分だけでクリアして、ボーナスは貯蓄やふだんは買えない耐久消費財の購入、趣味や年に一度の家族旅行などの生活のゆとりに充てるのがいいのではないかと思います。
実際、最近マイホームを買った人の体験談をお聞きすると、「住宅ローン返済があるといっても、お金で汲々とするのはイヤ。ボーナスぐらい買物や食事など少しぐらいぜいたくをしたい」「ボーナスも自由に使えないようでは家庭が暗くなってしまう。それでは何のためのマイホームか分からない」という声が多いように思います。
とはいえ、現実にはそうもいっていられない、どうしてもボーナス返済しないと返済できそうにないという人もいるでしょう。そんな人でも、元金の3割程度に抑えるようにするのが無難です。
(続く)