初心者のための住宅ローンの基礎知識をご案内。今回は「元金均等返済なら早く元金が減る」です。
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元金均等返済というのは、毎回の元金分の返済が同じ(均等)という意味です。
つまり、毎回の元金返済分が7万円であれば、金利が変わらない限り完済までの毎回7万円の元金返済分も変わらないわけです。
利息分は元金が減っていくにしたがって減っていきます。したがって、返済が進むにつれて、利息分が減っていくために元利合計の返済額も減っていくことになります。
具体的な例をみてみましょう。
やはり3,000万円を金利3%、35年返済で借りた場合、毎回の元金返済分は、
・3,000万円÷35年÷12ヶ月
で7万1,428円になります。これが完済まで変わらないわけです。1回目の利息分は元利均等返済と同じように7万5,000円ですから、元利合計の支払額は14万6,428円です。
元利均等の11万円台に比べると3万円ほど多くなります。
2回目の利息は、
・(3,000万円−7万1,428円)×0.03÷12ヶ月
で7万4,821円に減って、元利合計の返済額は14万6,249円で、同様に3回目は7万4,642円の利息で元利合計は14万6,070円、4回目は7万4,464円の利息で元利合計が14万5,892円と減っていき、やがては元利均等返済の返済額を下回ることになります。
(続く)